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産経新聞(2015/5/27)
【曽野綾子の透明な歳月の光】「戦前と似てきた」論の奇妙流行表現を受け売りする危うさ
曽野綾子「“戦前と似た空気になってきた”と言う人は現在85歳以上でなければならない」
最近、週刊誌、新聞、テレビなどで、安倍政権批判とむすびつけて「最近の日本には、戦前の日本と似た空気を感じる」という表現を度々聞くようになった。

戦前戦中の日本を、13歳まで知っていた私には、あまり思い当たることがない。
昔の日本は、ある意味では健全に貧しく質素で、封建的空気があったから、今の自由な日本は私にとって全く違う世界だ。
ただし当時は、「満州における日本の権益を支那の勢力から守るため」という一種の「国民的目的」は掲げられていたから、元気はあったような気もする。
しかしいずれにせよ13歳の娘っこの記憶など当てにならない。

つい最近も同じような言葉で、「戦前と似てきた」という72歳の読者の投書を読んだ。
私は自分が83歳にもなる癖して、人間が70歳を過ぎていると、かなりの年だと思い込む癖がある。
しかしその日ばかりは、私は少し冷静だった。今年83歳の私が、終戦の時13歳で、軍需工場に動員された「女工」の最年少組たった。
当時の日本は、13歳の未成年さえ動員しなければ、終末的戦争に対応できなかったほど追い詰められていたのである。

しかしいかにも体験からものを言っているように見えるこの72歳は、終戦時満2歳だ。
開戦前日本のいやな空気を知っているというからには、それから少なくとも4、5年前を大人として生きていなければならない。
そんな年にはこの方はまだ生まれていなかったはずだ。
(中略)
現在の安倍政権を批判するのは自由だ。しかし人の眼や言葉を借りてものを言うものではない。こういう批判には、必ず「流行の」表現ができるのである。

自分の見聞きしたことだけで文章は書くべきだ。
最近の流行りの安倍政権批判を「戦前の空気と似てきた」という言い方で書ける人は、開戦の昭和16年には、最低限15歳になっていて当然だろう。

流行りの表現でものを言うのは、ほんとうは恐ろしいことなのである。新聞の読者も、世論をそういう形で見守る義務がある。
https://twitter.com/daruhanapp/status/603537884067463169/photo/1